運営者情報｜藝大での挫折が教えてくれた、「音」と共に生きる本当の喜び。

2025.11.19投稿

はじめまして。ブログ「サウンドアパート」の管理人、オトワと申します。

このブログは、「心と音を奏でよう」をテーマに、これから楽器を始めたい初心者の方や、もっと音楽を楽しみたい大人たちに向けて、楽器の選び方から練習法、そして賢い手放し方までをトータルでサポートする情報サイトです。

私は現在、音楽教室の講師として生徒さんに楽器を教える傍ら、このブログを通じて「失敗しない楽器ライフ」の提案をしています。

なぜ私がこのようなブログを立ち上げたのか。少し長くなりますが、私の音楽人生と、このアパート（ブログ）に込めた想いをお話しさせてください。

音楽の英才教育と、東京藝術大学での「敗北」

私の両親は、とある音楽大学の教授をしていました。一般の家庭とは少し違い、家の中にはピアノ、ヴァイオリン、管楽器など、ありとあらゆる楽器が転がっているような環境でした。

物心ついた時から、私にとって楽器は「習うもの」ではなく「遊び道具」でした。触ったことのない楽器はないと言えるほど、多種多様な音に触れて育ちました。

学生時代はバンド活動に没頭し、ベーシストとしてプロを目指して明け暮れる日々。「自分には音楽の才能がある」と信じて疑いませんでした。

猛練習の末、私は日本の芸術大学の最高峰、東京藝術大学（藝大）に入学しました。
「ここでトップになって、世界へ羽ばたくんだ」
そう息巻いていた私の鼻は、入学直後にへし折られることになります。

そこにいたのは、努力だけでは到達できない領域にいる「本物の天才」たちでした。
息をするように名演を生み出し、楽器と一体化している彼らの演奏を聴いた時、私は悟ってしまったのです。

「あ、逆立ちしてもこの人たちには勝てない」

それは、あまりにも残酷で、清々しいほどの敗北でした。私はそこで一度、演奏家として生きる道を諦めるという、大きな挫折を経験しました。

天才にはなれなかった私ですが、音楽を嫌いになることはできませんでした。
大学卒業後、私は「音楽教室の講師」という道を選びます。そこで私は、演奏すること以上の喜びに出会うことになりました。

天才たちは、感覚で弾けてしまうため、「なぜ弾けないのか」を言葉で説明するのが苦手なことが多いです。
しかし、私は挫折を知っている凡人です。だからこそ、「初心者がどこでつまずくか」「どう伝えれば壁を乗り越えられるか」が、痛いほど分かりました。

「先生！初めて1曲通して弾けたよ！」

生徒さんが目を輝かせて喜ぶ姿を見た時、私の心は震えました。「自分はプレイヤーとして喝采を浴びるよりも、誰かが音楽を楽しめるようになる『手助け』をすることに、命を燃やせる人間なんだ」と気づいたのです。

今では、教えることが三度の飯より好きです。かなりの「凝り性」で「お節介焼き」な性格も相まって、生徒さんの楽器選びから練習メニューまで、徹底的にサポートすることが私の生きがいになっています。

リアルな教室で教えていると、生徒さんからよくこんな相談を受けます。

楽器は、決して安い買い物ではありません。知識がないまま購入し、後悔している人があまりにも多いのです。

私は、音楽を愛する人が、金銭的な理由や環境のミスマッチで音楽を嫌いになってしまうのが一番悲しいです。
だからこそ、このブログでは以下のことをお約束します。

「アパート」という名前には、ピアノ、ギター、サックスなど、様々な楽器（住人）が一つ屋根の下で楽しく暮らしているような場所にしたい、という願いを込めました。

名前	オトワ（Otowa）
経歴	音楽一家に育つ → 東京藝術大学卒業 → 音楽教室講師（現職）
得意楽器	ベース（バンド経験あり）、ピアノ、管楽器全般。 ※触ったことのない楽器はほぼありません。
性格	極度の凝り性。機材のスペック比較が趣味。教え好き（お節介）。
好きな言葉	「天才とは努力する凡才のことである」（アインシュタイン）

音楽は、人生を豊かにする最高のスパイスであり、心を癒やす薬でもあります。
「もう歳だから」「楽譜が読めないから」と諦める必要はありません。

藝大で挫折し、それでも音楽にしがみついてきた私だからこそ、あなたに伝えられる「音楽の楽しさ」があります。
もし、記事を読んで分からないことや、楽器選びで迷うことがあれば、いつでも「お問い合わせ」から管理人に声をかけてください。

これから一緒に、心と音を奏でる毎日を楽しみましょう！